「みんなおまたせ!なにしてあそぶ?」
「いっちゃんおそーい!今日はお兄ちゃんもいるから、五人であそべるよ!」
「なら、おままごとはどうかな?おままごとは人が多い方がおもしろいし……」
「そうしよう!司くんも、それでいい?」
「うむ!お前たちのやりたいことならなんでもつき合うぞ!」
(司くんとおままごと!今日はお姉ちゃんもいないし、司くんがだんなさんなら、おくさんは……)
「じゃあオレは、犬の役をやる!」
「!?!?」
「あはは、司くんおもしろーい!」
「いっちゃん、だんなさんやって!アタシがおよめさんやりたーい!」
「いいよ。じゃあ、志歩と穂波は子どもだね」
「志歩ちゃん、お姉ちゃんと赤ちゃんどっちがいい?」
「……赤ちゃん」
「ふふ、じゃあわたしお姉ちゃんやるね」
「ばう!ばうばう!ぐるる……」
「わぁ!お兄ちゃん、ワンちゃんのまねがすっごく上手!」
「本当のワンちゃんそっくりだね。じゃあわたし、犬のおさんぽ行ってくる!」
「いってらっしゃい。じゃあ、わたしたちは赤ちゃんのおせわしよう!」
「志歩ちゃ〜ん、ミルクですよー。よしよし、いいこね〜」
(おくさん役できなかったのは悲しいけど、これはこれでいいかも…)
「ばうばう!ばう!きゃん!」
「あ、ワンちゃん!知らない子のところいっちゃだめだよ!」
「うわあああぁぁん!お姉ちゃん!いぬ!犬にのっとられてる子がいるよぉ!うぇ〜ん!」
「わたしの後ろにかくれてなさい彰人!こら、犬!あっち行って!弟はわたしがまも……」
「ぐるるる……」
「「うぇ〜〜〜ん!!犬こわいよぉ〜!!」」