和田
第一ステージの終わりが見えてきた頃から、第二ステージ、
すなわち成長戦略をいかに設計するかに重点を移していきました。
成長戦略立案の際にテーマとして考えていたのは、お客様との接点を増やす事と、グローバル展開でした。
お客様との接点を増やすという問題意識をなぜ思ったかですが、黒川さんは覚えていると思いますが、
スクウェアは非常に特殊な会社で、PS以外にタイトルを供給していなかったんです。
任天堂さんについては、私が取引を再開するまで、8年間出入り禁止で、そもそも供給できなかったんですよ。
京都の地は踏むなみたいな。
また、こちらは相手から言われたわけではないのですが、
セガさんにもマイクロソフトさんにも供給していませんでした。
ソニーさん限定だと何が起こるかというと、まずPC市場が落ちるわけです。
また当時のPSにはハンドヘルドがありませんでしたから、全部据え置き型になります。
自ずとゲームデザインも収斂してしまう。
さらに、当時の大手ゲーム会社は大概アーケードゲームも作っていましたが、それもなし。
物凄く限られた接点しかないという事になる。
ジャンルもRPGがほとんどでしたから多様性を持たないとさすがにしんどいと思っていました。


(´・ω・`)