>>754
シン・ゴジラ見てきた。
旧ゴジラへの敬意を払いつつ、正統派なゴジラ映画だったと思う。
序盤の3.11時の日本政府の対応の愚かさや失敗への皮肉がかなり聞いているが
それでも助長の感は否定できない。半ば役人コメディかのように緊張感の薄い
手続き的シークエンスが始まりから連続する。
どうせならゴジラが大暴れしてるおいしいところをちょっと序盤に持ってきていたほうが耐えられたのではないかと思う。
緊張してみたほうがいいのか、皮肉に笑ったほうがいいのかなんだか良く分からない。
能天気な役人達の一方で市民が殺されてるっていう絵を作るなら、もっとグロテスクまたは直接的な被害を見せるべきとも思うが
映画的配慮のためか、そういうシーンは非常に少ない。
戦闘の見せ方はさすがに上手い。無制限火器使用ぐらいからしっかりとした迫力ある映像が楽しめる。
でもこれはっきり言うと、もうエヴァでやってるよね?って感じ。
いや、特撮すごいし面白いんだけど、そもそもヤシマ作戦ぽすぎるし、わざと似せてきてるし
エヴァでも元ネタになっていた、アンドロメダ・・・を彷彿とさせる展開が多い。
未知の敵に特定の専門家達が対峙、解決のための科学的問題が解けない、やっと対応策がみつかるものの核爆発のカウントダウンが近づく。
と言うようなところで。
また、実写なのにキャラクター過剰というか合ってない感がどうしても引っかかる。
アスカみたいな石原さとみはワザとやってるにしてもはずしてる。
結局それならアニメってかエヴァでやってたらいいじゃん?て話になる。
いふくべさんの曲とか良い感じに使われてたりするし、意図的に特撮感を際立たせてる撮り型とかも
ゴジラとか特撮好きなら見て損はないのではないだろうか。
最高に面白い、とはいえないかもしれないが、今やってる日本の映画の中では間違いなく一番面白いんじゃないかな。
やっぱりアニメはアニメ、実写は実写だよなぁって思った2時間でした。