PlayStation VR Review
http://www.gamespot.com/articles/playstation-vr-review/1100-6444197/
結論から言ってしまえばPSVRは他のVR機器に比べ劣っていた。
OculusやViveと比較した時、性能の低さが目立ってしまっていた。

映像は少しぼやけたように見えるしフレームレート(fps)が低いと激しい震動を引き起こす。
私はゲーム中に何度も吐き気を催してしまった。正直、120fps以上でないとVRは厳しいように思う。

だが、PSVRそのものを見るとき、やはり不便さが目立ってしまう。
PSVRカメラは8フィート(約2.4m)以上離れると、途端に神経質な操作になってしまうしかといって近づきすぎると、少しの動作に過敏に反応してしまう。

さらにPSVRは1台のカメラしか使用せず、このカメラに合わせてコントローラーを動かさないといけないので
君はゲームプレイをしている時、必ずしも自由な状態だとは言い難い。
常にカメラを気にしてコントローラーを動かさなければいけないのだ。360度自由にMoveコントローラーを動かすなど今後も望めそうにないだろう。
カメラにコントローラーに壁。こういった要素がPSVRの動きを制限しているのは不運という他ない。

しかし、こうした問題より何より深刻なのは酔いだ。私はPSVRを購入した多くの人がVR酔いを起こすように思う。
少なくとも同時発売ソフトの多くは酔いの問題を解決していない。
私は、これを読んでる君に船の甲板がグラグラと揺れる中振動に体が揺れながら缶切りをしている場面を想像してもらいたい。PSVRはそれぐらいの酔いを起こしている。
もちろんVRの中には酔い対策を打ち立ててる機器もある。
Viveはコントローラーの遠隔操作を可能にしていればOculusは360度ヘッドトラッキング可能な高性能ゴーグルの開発によって酔い対策を講じている。
ところがソニーの酔い対策はというとゲームに疲れたら15分ほど休みを取れというものだ。馬鹿げてるとしか言いようがない。

無論、PSVRはViveやOculusに比べ安くそのため、この2機とPSVRの性能を単純に比較するのは公平な裁定ではない。
ViveやOculusの単価は非常に高くまた、それを利用するにあたってはやはり高性能なPCを必要としている。だが高品質のVRを入手するためには多額の金が必要なものだ。

PSVRは他のVR機器と比べると確かに安い。だが安さと良さは必ずしも一致するものではない。
PSVRには、「安物買いの銭失い」という格言を思い起こさせるものがある。
VRファンとして、私は今もPSVRには成功して欲しいと願っている。
だがこの機器は他人に推薦するには、あまりにも多くの問題を抱えている。
多くの同時発売タイトルは失望的だ。
それに、これらのソフトは君にVRに対する誤解を与え吐き気以外、何ももたらさない気がしてならない。
だが、私はそれ以上に皆に勧めたいことがある。
こんな物を買うぐらいなら、そのお金をそっくりそのまま貯金した方がいいということだ。



所詮は安物か