ドラゴンクエストは1や2の時点で既に大人気タイトルとなっており、
その続編であるドラゴンクエスト3は、発売前から大きな注目を集めていました。
元々、ドラゴンクエストは三部作の予定で開発されており、
ドラゴンクエスト3は、いわばその集大成と言える作品です。
"そして伝説へ…"というサブタイトルの意味が明かされるエンディングは秀逸です。

 
大行列がゲームの予約制度を生んだ

発売日には、全国の家電量販店等にドラゴンクエスト3を求めるユーザーが殺到しました。
特に、ビックカメラ池袋東口店では、行列が1万人を超えるというすさまじい規模になりました。
初回出荷数の約100万本は、瞬く間に売り切れとなったのです。

しかし、行列には学校を休んで買いに来た子供も多く、何人もが警察に補導される事態になりました。
また、ソフトを購入できなかった者が、窃盗や恐喝によって購入者からソフトを奪う、
通称"ドラクエ狩り"と呼ばれる事件も発生してしまいました。
華々しい売上げの影では、人気作故の問題も起こっていたのです。

そういった問題解消のために、以後のドラゴンクエストシリーズは基本的に土・日が発売日となり、
子供が学校を休んで買いに来るということはなくなりました。