ソニーが12年ぶりにイヌ型のペットロボット「aibo(アイボ)」を復活させた。
多くのメディアは明るい話題として報じたが、見落とされている点がある。
2014年に打ち切られた旧型アイボの修理サービスは復活しないという点だ。
どれだけ愛情を注いでも、いつかは壊れてしまう。そして修理もできなくなる。

ソニーは今回、イヌ型ロボットの復活を宣言しながらも、旧型については、今後とも関わるつもりはないと説明した。
ソニーに対して最もロイヤリティーの高いAIBOのオーナーに対して、
ソニーが「もうあなたのAIBOには関わるつもりはない」と宣言するのは、問題があるのではないか。

最悪の場合、彼らがソニーに切り捨てられたという思いにとらわれることはないのだろうか。
万が一にもそんな思いにとらわれた人は、二度とソニーの製品には戻ってこない。

先代のAIBOの補修サービスを再開する可能性がまったくないのであれば、
ソニーは今回の新しいロボットにAIBOを連想させない別の名前を与えたほうがよかったのではないか。
同じ名前を使ったことで、新しいaiboには、先代のAIBOのオーナーが味わった悲しみも引き継がれてしまった。
http://president.jp/articles/-/23827