【月間総括】任天堂とソニーの年度決算から見る今後の展開
ライター:安田秀樹
2017/05/31

PS4ハードの販売はすでにピークアウトしており,会社側がガイダンスしているとおり,売上高を牽引している
PSストアを通じたソフト販売も今期がピークとなるはずである。
問題は,会社側の指摘どおり,アナリストの予想が来期以降も成長が続く前提になっていることだ。これは,PS4 Proが投入されたことと,
PSNの加入者増による安定成長が続くと見られているためだと推測している。つまり,今後は世代交代ではなく,
アップグレードによるスマートフォンの様なビジネスモデルの変更を想定しているということであろう。
しかし,以前のIRDAYでエース経済研究所の質問に対して,アンドリューCEOは世代交代を行うと発言していることを考えると,
やや疑問符が付くところだ。実際,PS4 Proもアップグレードを促すほど売れているというデータはなく,コンセンサス形成が
誤っている可能性がある。エース経済研究所では2019年頃にPS5が登場するという世代交代モデルを想定している。

エース経済研究所の問題提起が,ソニー全社で真摯に検討されることを期待したい。



PS4 今年も2000万台超え