長嶋は、
王の一本足打法、張本のスプレー打法、イチローの振り子打法のような打撃の型をもっていなく、
野村、山本浩、落合などのように投手の配球の統計をとり、読みで勝負するタイプでもなく、単純に反射神経で勝負するタイプでした。
また、上記の人々の守備は、一塁か外野がほとんどで、守備負担の高い三塁手にもかかわらず、毎年打撃3部門のタイトル争いをしていた長嶋は、非常に稀有な選手だったと思います。
そして、王、野村、門田、落合、田淵、清原など通算本塁打が多い打者は、ほとんどが鈍足ですが、長嶋は柴田が入団してくるまでの6年間、チームで一番の俊足でした。

さらに、王、野村は日本シリーズに弱かった。型で勝負する王は、投手に慣れるまで時間を要し、読みで勝負する野村は、違うリーグの投手の研究ができなかったためです。長嶋は、日本シリーズの最多MVP受賞者であり、大試合に滅法強かったです。