アンチが外を歩いているとカルチルが通りかかり、アンチの背中を指差して言った。
「つかまえろ!」
その声が響き渡った刹那、買い物に向かう主婦、営業回りのサラリーマン、散歩をする老夫婦が跳ねる様にしてアンチを取り押さえる
「アワワワワ!」
顎を震わせながらアンチ動けない!カルチルの剛腕がアンチの首を腕を脚を押さえつけ、唯一自由になる尻は誘う様に左右へ振られている
もちろんなにも身につけていない、元々アンチは変態の露出狂なのだ。
露出した局部は腰の動きに合わせて、あるいは少し遅れて揺れ、悪臭を放っている。
顔をしかめるカルチル。
昼下がりの公園、その緩かやな雰囲気を台無しにするアンチ
その不気味に緩んだ顔は、いつもアンチが掲示板でバカにしている「偉人」の姿そのものであった
自分のコンプレックスを書き散らしていただけだったのだ
おいアンチ!人のせいにするのはやめろ!
アンチの耳をカルチルの声が打った