任天堂がニンテンドースイッチ作品で見せる巧みな「ファイル圧縮」術。『ドンキーコング』のサイズはWii U版から4割減
ニンテンドースイッチは、TVにつないでも携帯機として持ち運ぶこともできるハイブリッドハードウェアである。そうしたコンセプトが高い人気を呼んでおり、全世界で好調な売り上げを見せている。
しかし、その便利さの実現に伴う制約はいくらか存在している。ストレージ問題はそうした制約のひとつともいえる。

ニンテンドースイッチの本体容量は32GB(システムファイル除く)で、microSDカードにて拡張できるものの他コンソールと比べるとコンパクトで、ダウンロード版を多く購入するためには拡張が必須。
またパッケージ版のカートリッジは32GBのものは高価であると報道されており、16GBに収めることが望ましいとされている(関連記事)。各社ともにこのファイルサイズをいかにかいくぐれるかリリースの鍵となっている。
また海外メディアもまたソフトのファイルサイズを逐一取り上げており、人気の話題のひとつにもなりつつある。

しかしファーストパーティである任天堂は、そうしたファイルサイズ問題をそれほど苦にしていないようだ。任天堂の作品のサイズは大型タイトルから小さな作品まで非常にコンパクトだ。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のファイルサイズは13.4GB。『スプラトゥーン2』は3.1GB。『スーパーマリオ オデッセイ』は5.7GB。さすがに『ゼルダの伝説』クラスになるとある程度は膨らむものの、多くの作品が10GB以内に抑えられている。

そして、移植タイトルとなるとその傾向はさらに顕著になる。3月23日にニンテンドースイッチ版『ドンキーコング トロピカルフリーズ』のファイルサイズがニンテンドーeショップにて公開された。
同作の海外版のファイルサイズは、6.6GBとなる(Nintendo Life)。それ自体は特筆すべき大きさではないが、実は同作のWii U版のサイズは11.3 GBだった。約40%小さくなっているわけだ。
追加コンテンツを含む移植版ということで、内容は増えているにも関わらず、コンパクトになっている。

Wii Uから移植された同様のケースとしては、『マリオカート8 デラックス』が6.75GBで、Wii U版の4.9GBから微増。大幅にコンテンツが追加された『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX』は3.2GBでWii U版の3.7GBから減少。
『ベヨネッタ2』は12.4GBとなっており、同じくWii U版の14GBから微減となる。『マリオカート8 デラックス』以降は順調な容量削減が続いていたが、『ドンキーコング トロピカルフリーズ』の40%のファイルサイズ削減というのは著しいというほかない。

ちなみに、Wii U版『ベヨネッタ』は16GBとされており、ニンテンドースイッチ版は8.5GB。こちらの容量削減も一部メディアにて騒がれたが、オリジナルとされるXbox 360版が6.8GBであったので
日本語音声が導入された影響も加味しなければいけないが、Wii U版のファイルサイズが特別肥大化したと考えたほうがよさそうだ。

ttp://jp.automaton.am/articles/newsjp/20180324-64963/

へえー(´・ω・`)