株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
2018(平成 30)年3月期決算説明 質疑応答
http://www.hd.square-enix.com/jpn/news/pdf/18q4outlineJPN.pdf
Q. HDゲームのあるべき営業利益率とその実現の時間軸は?
A. HDゲームの大型タイトルは、開発費の償却負担が大きいため、発売初年度単年で営業
  利益率を評価するのは難しい。デジタル化によってタイトルのライフタイムが伸びており、
  タイトルの評価もライフタイムで行うべき。償却負担が終わった後は、デジタルのリピート
  販売による積み上げで営業利益率を改善できる。
  今後3〜5年間の平均営業利益率でみれば15%〜20%程度は可能になると思う。

Q. 2019年3月期の業績予想値は、従来のレンジ方式における上限、中央、下限のどれに
  当たるのか。また新作タイトルの販売本数など前提条件を教えてほしい。
A.売上は3,000億円を目指せると思うが、新作タイトルの販売状況次第のため、業績予想は
  保守的に見込んでいる。
  販売本数は一般的に前作がベンチマークになるが、「トゥームレイダー」は、前作の「ライズ
  オブ ザ トゥームレイダー」がプラットフォームを順次拡大していったため比較が難しい。

Q. eコマースに関して、販売サイトのアプリ化の実現時期は?
A. E3で発表する予定。「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」の発売までに実現したい。

Q.業績予想におけるデジタルエンタテインメント事業の HDゲーム、MMO、スマートデバイス・
  PCブラウザ等の売上高内訳を教えてほしい。
A. 具体的な金額は非開示なので、トレンドで説明する。HDゲームに関しては、複数の大型
  新作を発売予定のため、増収を見込む。MMOに関しては拡張版ディスクの発売がない
  ため平常年となろう。
  スマートデバイス・PCブラウザ等に関しては1,000億円を目標とする。

Q.中期計画における開発力強化は?どの分野での人員強化を考えているか?
A. HDゲームに関して、家庭用ゲーム機向けゲームを作れる国内の開発スタジオが減少して
  おり、開発者の採用に苦労している。
  海外人材の取り込みや海外の開発会社との協業が重要になる。