本作の主人公はノーマン・リーダス扮するサム・”ポーター”・ブリッジズ。「伝説の配達人」と呼ばれる彼は、粉々に散った世界を繋ぎ戻すため、「座礁した未来の残骸」を運ぶ旅に出る。山脈や廃墟を越え、ときには川を渡り重荷を運ぶサム。
時折降り注ぐ雨は、触れたものの時の流れを速める「時雨(Timefall)」と呼ばれており、雨に打たれた植物は急激に成長し一瞬で枯れていく。
昨年のトレイラーでは植物だけでなく、雨をもろに受けた男性が数秒で老化していく様子が確認できた

雨にあたっても老化しないキャラクターがいるのは何故か、という疑問もあったが、今回のトレイラーで初登場した女性(女優レア・セドゥ)がその答えを教えてくれる。
彼女いわく、巨大クマムシを食べると「時雨」の影響を受けずに済むとのこと。クマムシはクリプトビオシスという無代謝状態に入ることで放射線汚染地帯や真空地帯でも生存し続けられる高耐性の生物として知られている。
異様に発達した巨大クマムシを食すことで、彼らと似た耐性を一時的に得られるということだろうか。またトレイラー内でサムはカイラル・アレルギー持ちの能力者(DOOMS)と呼ばれており、サムは相手に「絶滅因子を持っているが、あんた程じゃない」と返している。
「カイラル・アレルギー」がこの世界で起きている現象のキーワードとなりそうだ。

これまでのトレイラーにも登場した「見えないが感じることはできる」謎の生命体(トレイラー”奴ら”もしくは”BT”と呼ばれている)は、今回もサムの側にやってくる。
音に反応するようで、トレイラーでは通り過ぎるまで静止して待っている様子が映っている。だが立ち止まっているだけでは旅を進められない。
赤ん坊が入った保護チューブと、サムが背中に背負っているアンテナ型の装置を接続することで、目に見えない生命体がいる方角を探知することができる。
トレイラー後半では、装置に頼りながら生命体に襲われないよう移動するシーンが確認できる。

サムが無線で話すシーンでは、相手に「奴らに食われると対消滅(voidout)する。あんたは帰還者だから戻ってこられるが その一帯はクレーターになるぞ」と注意される。
これまでのトレイラーにはなかった対消滅という単語が気になるところ

目に見えないが、手の跡だけはくっきりと残る生命体。レア・セドゥ演じる女性と手を繋いだときだけ薄っすらと空に浮かんで見える5体の人影。
トレイラーで流れる「Give me your hand in life」「Give me your hand in death」といったメッセージ。手と関わる謎が多く散りばめられていることも、これまた謎が謎を呼ぶ。
ちなみに女優レア・セドゥ演じる女性が着ているスーツには「FRAGILE EXPRESS HANDLED WITH LOVE」と書かれている。「ワレモノ 速達 愛情を込めて扱います」といったところだろうか。彼女もまた、サムと似た配達人なのかもしれない。


勉強しよ(´・ω・`)