フォトリアルからの脱却? ドット絵やアニメ絵ゲームの世界進出が始まる
http://jp.gamesindustry.biz/article/1807/18072701/
欧米では,フォトリアルタイトルでないと大量に売れないことはもはや常識である。
ただ,やはり例外が存在する。それは,任天堂タイトルである。「スーパーマリオ
オデッセイ」「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」「マリオカート8DX」など,同社
タイトルは,フォトリアルでなくても大量に売れている。このことを考えると,欧米でも
必ずしも「フォトリアルでないと大量に売れない」というわけではないことは分かる。

OCTOPATH TRAVELERは,AAA並みに売れているわけでないが,注目度は極めて
高い。このような状況を想定していた人はほとんどいないだろう。
国内の初週が10万を超えたことでエース経済研究所が想定していた世界で80万本
程度の出荷は大きく上回ることになろう。

コストのかかるフォトリアルなグラフィックス以外でも広く受け入れられそうな市場が
世界的にできあがりつつある。
むしろ,多額の開発費とプロモーションコストを掛けられるAAAメーカーが生き残りを
目指すというビジネスモデルは陳腐化する可能性が高い。
OCTOPATH TRAVELERは,新しい時代の先駆けかもしれないのである。

ライター:安田秀樹