男から初めて連絡が来たのは会う2日前。アプリを介して「楽しくさせるのが得意」とメッセージがあり、通話して会う約束をした。
声フェチなこともあって渋い声が好印象。
アプリでの名前は「イケメン紳士」で顔写真もなかった。「うさんくさいけど、面白そうな人だな」。
アプリを使って会うのは初めてだった。

 ▽2人きりの車内で

 三重県内に珍しく雪が降った今年2月。「雪でこれ以上登れない。夜景見られなくてごめん」。
田中さんに38歳の会社員という男はそう言った。
待ち合わせをして車に乗った市街地から1時間ほど走った工業団地内の駐車場に白い大型セダンを止めた。
周囲は暗く、木々に囲まれ車や人通りはほとんどない。「一人では帰れない。危ないかも」。
そう思っていると、男は助手席を倒して覆いかぶさってきた。

 「なんでこんなことするの」と抵抗した。男は「かわいいから」としか答えず胸などを触り続けた。
相手の手を振り払ったり、「生理だから」とうそをついたり。
どこを触られても「痛い」と声を出して相手の気持ちをなえさせようとした。1時間程度で男が射精し、終わった。

 男は帰り道もおしゃべりを続けた。話に応じながら駅まで車で送ってもらい、別れた。
「バイバイ、またね」。すぐに連絡先をブロックした。
最後までされたわけじゃない、と被害届は出さなかった。
https://this.kiji.is/396877142741730401

実話です(´・ω・`)