今年10周年の「戦場のヴァルキュリア」シリーズをディレクター・山下浩平さんが振り返る「土嚢の間から戦場を垣間見てほしい」
https://www.creativevillage.ne.jp/44336

――最新作『戦場のヴァルキュリア4』の企画はいつごろから着手していたのでしょう。

『戦場のヴァルキュリア3』のリリース後からもう企画書を書いていました。
ただ、なかなか企画が通らなくて企画が生まれては消えていきました。
ジャンル的にも立ち上げにくいゲームなので、何かしら追い風がないと、どうしてもGoサインを出してもらえないんですね。
必ずチャンスは来る、もう一度、風は吹くはずと自分に言い聞かせながら、とにかく企画を温め続けました。

ですが、私の思いとは裏腹にゲーム市場の中心はスマートフォン向けの手軽に遊べるタイプへとどんどんシフトしていってしまい、
もう半ば諦めかけていたところ、ちょうど『戦場のヴァルキュリア』のリマスター版が海外でリリースされて、出荷予測本数も好調だというニュースが飛び込んできたんですよ。
これで潮目が変わりましたね。

すぐに企画書を提出して、「『戦場のヴァルキュリア4』、作りましょう」と。
こうして悲願の開発プロジェクトが発足しました。2016年の初めのことです。