Nintendo Switchは“二人三脚”で盛り上げる 任天堂とカプコンのタイトル開発の取り組みを報告【GCC’17】

GCCの実行委員を務めるカプコンの伊集院勝氏をホスト役に、伊集院氏が日頃お付き合いのある任天堂 業務部の光吉勝氏を特別ゲストに招き、
プラットフォーマーとサードパーティーが相互の立場から、Nintendo Switchにおけるタイトル開発をテーマに語るという、貴重な機会となった。
伊集院氏と光吉氏は長きにわたっての信頼関係にあり、そんな親しいフランクな関係性が講演の端々からうかがえた。

「遊び心のあるギミックに、王道のファミリー構成がたいへん任天堂らしいハードです」と伊集院氏もNintendo Switchを絶賛。
ちなみに、カプコンにプレゼンしたタイミングでは、Joy-Conの仕様は固まっておらず、同デバイスの詳細は開示されていなかったようだ。
開発機材として、タッチデバイスとクラシック コントローラPROだけ渡されたという伊集院氏は、
“誘い誘われプレイ”という、Nintendo Switchのコンセプトがどこにかかるのかで、頭をひねったという。

 Nintendo Switchの仕様決定にあたって、カプコンがまっさきに要望を出したのが、メインメモリ搭載量。
カプコンでは「次世代ゲーム機への互換性などを視野に入れると足りない」と、伊集院氏は伝えたようだ。
「メモリをどれくらいほしいかと聞くと、だいたいプログラムの方は“無限にほしい”と言われるので」
光吉氏は「たくさん載せたいのは山々ですが、コストの兼ね合いもありまして」と実情を語る。
“ほかの機能をカットしてまでメモリを増やすべきか”などを論点に、上層部を交えて激論を重ねて、現状のスペックに至ったという。
「カプコンさんには、初期段階からさまざまな実験にご協力いただいて、良好なパートナー関係を築けたと感じています」と光吉氏も感謝の言葉を口にする。

https://www.famitsu.com/news/201702/24127674.html