たまの週末に映画を観るのと同じ感じに、晩御飯やお風呂も済ませて、ビールやコーラなんかを用意して、「今日は眠くなるまで遊ぶぞ!」とゲームを遊ぶのが好きなんです。これが、僕の好きな娯楽なんです。

いつまでもずるずると課金が必要となるやり方が気に入らないわけですよ。

今の家庭用ゲームって、大体6,000〜7,000円くらいの価格ですけど、これに見合った体験ができればそれでいいと思うんです。

「100時間遊べます」というボリュームをウリにしても、今の人たちは忙しいから、そんなに時間は取れません。
10時間くらいでサクッと終わっても「あー面白かった!」と、生活の中で濃密な体験ができる作品こそ、必要なものではないかと私は思っているんです。

なので、サイバーコネクトツーができてから20年ですけど、5年後はどうしているかわかりませんが、今はやらない。それが弊社の考え方です。

もし、スタッフがアイデアを出してきたとしても、いわゆるポチポチゲーはやらせません。
まだ誰も見たことがないような、「スマホを使ってそんなことやんの!?」みたいな尖ったやつ、売れるかどうか正直判断つかないようなやつをやりたいと思っています。

今のゲーム業界は、どこもスマホゲームを運営していて、弊社でも「スマホの方が利益率高いし、じゃあうちも……」みたいな意見もやっぱり出てくるわけです。
話しを聞く限り、どこの会社でもそういった声は出てくるようです。

でも、今のスマホゲーム市場ってレッドオーシャン(※1)。結局は札束の殴り合いじゃないですか? 年末年始の番組スポンサーをやったり、
その番組内で「なんとかゲーム プレゼンツ」って言わないとDAU(※2)が稼げないわけじゃないですか。あの手法は、どの企業にでもできる手段ではありません。

「すき間でもいいから、ちょっとお金がほしい」と始めた人たちは、失敗している事例もよく耳にします。今や中途半端では無理です。
年間20億円ぐらいは使う気でいないと。20億円使って、400億円儲けましょうっていうのが今のアプリビジネスの実態ではないでしょうか。

(中略)
つまりは、面白いことはやる、面白くないことはやらない。パチンコ・パチスロもやらないです。
あれはギャンブルであって、エンタメではないので。

https://games.app-liv.jp/archives/343740