犬型ロボット「aibo」で、ロボット向けフレームワークの「ROS(robot operating system)」を全面的に採用したソニー(図1、日経Robotics関連記事)。同社によるaiboの開発成果のROSコミュニティへのフィードバック(還元)がついに始まった。

 ROSにおいて基盤的役割を果たす「ノード間通信」の遅延を約20%以上高速化できる技術を2018年9月に発表。オープンソースソフトウエア(OSS)のパッチとして、GitHub上で公開したのである。


図1 ROSを全面的に利用するソニーのaibo
メインのARM系SoC「Snapdragon 820」においてROSを動作させている。(写真:ソニー)
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 今後、ROSのメインラインのソースコードに統合(マージ)できるよう、ROSのソースコードの管理権限を持つメンテナーに2018年9月末、マージの申請(pull request)をした(ros_commでのpull requestsの番号は#1510)。近いうちにROS 1.0(ROS1)系の標準のソースコードに統合され、誰もが使えるようになる見込みだ。パッチ自体は公開済みのため、パッチを自らダウンロードすれば既に誰もが使える状態にある。

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