今週のチャート分析
https://www.gamesindustry.biz/articles/2018-11-18-pok-mon-and-spyro-top-hyper-competitive-week-at-uk-games-retail


ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイが
今週の英国ゲーム市場で最も大きな成功を収めたソフトに輝いた。
チャート上ではLet's Go! ピカチュウが4位に、Let's Go! イーブイが6位に初登場し
2作を合わせると今作は首位に躍り出る。


さらにポケットモンスターの発売は任天堂スイッチ全体にも良い影響をもたらしたようで
今週のSwitchのハード販売台数が上昇に転じたほか、マリオカート8DXが先週から94%売上を伸ばし9位に
マリオパーティーが同25%上昇し18位に、スーパーマリオオデッセイが同30%上げ19位に、
そしてゼルダの伝説BotWが同52%増加し28位につけていた。
またポケモンとともにSwitchに同梱販売されたJust Dance 2019に至っては先週比465%増で14位にまで順位を上げている。


ただポケットモンスターの初動売上は過去のシリーズと比較するならば売上を落としてもいた。
今作は16年に発売されたサン/ムーンと比較するならば60%以上、13年に発売されたX・Yと比べると
約5%低い販売本数となっている。


もっとも、これには幾つかの事情も働いている。
今作は既に多くの販売店で完売が報告されていれば、サン/ムーンやX・Yが発売された時の
3DSの販売台数と現在のSwitchのそれにも差がある。さらにダウンロード分も含まれていない。


Let's Goは完全に今世代機を意識して開発された新作ではない。
むしろシリーズに初めて触れる人達やポケモンGoユーザーに向けた作りになっており、
内容も99年に発売されたソフトのリメイクである。
任天堂は家族連れや若いゲーマーの心を惹き付けるのを望んでいるのだろう。


一方、ポケモン以外のソフトに目を向けると
チャート1位を獲得したのはスパイロトリロジーとなっている。
今作の機種別比率をみるとPS4が75%も占めており、90年代ソフトの復刻が
ここまで強い結果を残した事はPSクラシックにも良い兆候になるであろう。
だが、この2つを除く新作にとって今週は厳しい1週間となった。