まずフォールアウト76は前作「――4」ほど強い結果を残せていない。
3位に初登場した本作は4に比べ82.4%も減少しており、高額な単価により金額ベースでみるならば
チャート1位に浮上するのだが、売上は大きく伸び悩んだ。


またヒットマン2も非常に弱い始まりとなった。
前作は配信ソフトなので比較は難しいが、今週10位に初登場した今作は
12年に発売された「ヒットマン:アブソリューション」と比較すると90%以上も売上を落としていた。
ただし過去6年間の配信販売の上昇やそれがチャートに反映されていない点も、一定以上考慮に入れておくべきだろう。


小売業者のGame社は第4四半期は大作発売が多く、そのため消費者は発売から
1、2週間様子を見たうえでソフトを購入するか否かを決断するのではないかと予測していた。
これは興味を引くソフトが短期間にあまりに集中してしまうと
ゲーマーは、かえって消費を見合わせる傾向が強くなるという意味だ。


そして彼らの予測通りGFKのデータは初動売上から2週目にかけての
売上減少が今年は、それほど急ではないのを示している。
ただ、そうはいっても大作ラッシュは幾つかのソフトに大きな影響を与えてもいた。


例えばスパイダーマンやRDR2は今週も力強い動きを見せている。
一方、FIFA19やCOD:ブラックオプス4は弱く、おそらく前作には及ばない販売結果となるだろう。
また小売業者へ取材したところ、バトルフィールド5の予約本数は多くの販売店で伸び悩んでおり
年末商戦における新たな犠牲者になるのではないかという声も聞かれた。


その他、今週の新作を見るとフォートナイトが8位に初登場している。
今作は機種別でみてもPS4:XBO:NSWが34:33:32で推移しており
3機種のソフト売上がほぼ均等な形で並んだ格好である。
またシヴィライゼーション6も発売されたが今作はトップ40圏外という結果に終わり
Switch限定チャートで18位に初登場するに留まっている。


来週はブラックフライデーがあるため、小売業者はいま慌ただしく仕事中だ。
実際、いち早く値下げを開始したFIFA19、WWE2K19、Far Cry 5、Starlinkが
今週、急激に売上を伸ばしている。
このような事情から、英国は今週86万4812本を売り上げ3460万ポンドを売り上げる結果となった。