https://www.famitsu.com/news/201901/24170939.html
――野村さんがシナリオまで書いているんですか?
野村 シナリオに関しては、セリフ含め、トイボックスだけでなくすべて自分が最終的には書いているんです。
これまで公にしていませんでしたが、『KHII』以降、とくに『KH 358/2 Days』からは全般的に。

――そうだったのですね。野村さんがプロットを組んで、セリフなど細部はほかの方々が担当されているのかと。
野村 初期はそんな感じでしたが、『KHII』以降は現在に至るまで、大まかに言うとシナリオの大筋を自分が作り、
それをもとに岡(勝氏)が、レベルデザイン班の要望も考慮したうえでセリフを含めた叩き台のシナリオを組んでいます。
その後改めて、自分が最終稿を執筆するという流れです。以前は、ほかのスタッフもシナリオに参加していたのですが、
『KH』シリーズは設定が込み入っていますし、関わる人数が多くなるとそのすべてを共有することが難しくて。
結局自分がもっとも把握しているということで、現在のスタイルになっています。

――しかし、これまでの作品では、スタッフロールで“Scenario(シナリオ)”担当としてはクレジットされていませんよね。
野村 “Story(ストーリー)”でクレジットされているので、あえて言わなくてもいいかなと。また、自分はこの業界が長いこともあり、
“野村哲也が書いている”という先入観は、プレイの邪魔になるのではないかという懸念もあって明確にしていませんでした。