スプラトゥーンならこんな感じで毎日遊べるから良いのにな


実に、Nintendo Switchを持っている人の5人中3人が「スプラトゥーン2」を購入しているのである。
  
 このゲームが老若男女かかわらず浸透していくに従い、その特徴的なゲームデザインにより「依存症」になっている事例を耳にすることが多くなってきた。
  
 今回は「スプラトゥーン依存」の家族に苦しめられた2つの事例を紹介する
  
■夜な夜な「殺すぞ!」と叫ぶ夫
  
ともみさん(仮名)の夫、誠さん(仮名)は仕事から帰宅すると毎日7時間、深夜3時まで「スプラトゥーン2」をプレーするようになった。もともとは2017年の冬に小学生の長女のクリスマスプレゼントに買ったものだが、長女がプレーする時間は皆無となった。
  
誠さんがプレーするのはリビングのテーブルの上。自分の意に沿わないゲームプレーをする味方に対して「塗れ、塗れ!  塗りまくれ!  お前なにやってんだよ!」「殺すぞ!」など罵声とともに床を踏み鳴らす行為を毎日のように繰り返した。

その音は家中に響き、家族は不眠に陥った。最初はスプラトゥーン2に興味を示していた娘も「パパ、異常」とあきれ果てた。
  
深夜の怒鳴り声にともみさんが「声がうるさいから、ほかの部屋でやってほしい」と言うと、誠さんは「俺は稼いでるんだ!  ゲームくらい好きにやらせろ!」と約10分間にわたってキレた。
長女は父親の暴言に毛布をかぶって震え上がった。そこで、ともみさんは改善自体を諦めた。
  
■おとなしい子どもがゲーム機をたたきつけた
  
最後にもう1つ、「スプラトゥーン」によって壊れた家族の事例を紹介する。
  
当時小学6年生のミサさん(仮名)が「スプラトゥーン」を始めたのは2016年。めきめきと上達し、ランクはS。学校から帰ると夕飯を食べる間も惜しんで「スプラトゥーン」をやるようになった。
  
普段はまじめでおとなしいミサさんだったが、2016年夏のある晩、ネット対戦で味方に激高し、ゲーム機Wii Uを「わー!!」と叫びながらテーブルにたたきつけた。
両親が強く注意すると、逆ギレして最後は自室にこもってしまった。父親は人格を変えるこのゲームに恐怖を感じ、スプラトゥーン禁止令を出した