任天堂:スイッチ販売見込みを下方修正、年末商戦が伸び悩み
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-31/PLTNKE6S972C01

任天堂は今期(2019年3月期)の家庭用ゲーム機「スイッチ」本体の販売目標を下方修正した。年末商戦を終え、従来目標の達成が難しいと判断した。
スイッチ本体の今期販売目標は1700万台(従来2000万台)となる。関連ソフトの販売目標は1億1000万本(同1億本)に上方修正した。

10ー12月期は任天堂にとって、年末商戦を含む最大のかき入れ時。
家庭用ゲーム機「スイッチ」発売から2度目となり、今後の収益を占う意味でも重要視されていた。
任天堂は「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」など人気ソフトを発売し、てこ入れを図っていた。

古川俊太郎社長は「なぜ届かなかったのか、しっかり振り返って来期以降に生かしたい。あまり心配はしていない」と説明。
「ビジネスを拡大していくうえで基盤はできつつある。来期は拡販の余地が残されている」と述べた。

スマホゲーム向けのマリオカートシリーズ最新作も3月末までに配信予定だったが、品質向上や配信後のサービス内容拡充のため夏まで延期する。
任天堂はスマートフォン向けゲームからの収益増加を図っており、新規のキャラクターを使った「ドラガリアロスト」もスマホ向けに配信していた。

アシンメトリック・アドバイザーズのシニアストラテジスト、アミ−ル・アンバーザデ氏(シンガポール在勤)は「予想よりも悪かった」と指摘。
「発売から2年目で本体の売り上げの勢いが落ちている。大失敗だ」と話した。

18年10−12月期の連結営業利益は、市場予想を上回った。19年3月期の業績計画に変更はない。