ファーウェイ、世界92社から調達 制裁で打撃必至
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米商務省が15日、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)への事実上の輸出
規制を決めたことで、同社の経営への打撃は避けられない見通しだ。
同社は海外企業から670億ドル(約7兆円)前後の部品を調達、米国から年間で100億
ドル規模の部品を輸入しているとされ、特に基幹部品の半導体で米企業に頼る部分が
大きい。主力のスマートフォン(スマホ)や通信会社向け通信機器で今後の生産が難しく
なる可能性がある。
ファーウェイが18年末に公表した主要取引先リストには世界の92社が並ぶ。このうち
米国は30社を超え、地域別で最大だ。米商務省が事実上の禁輸を課したことで、ファ
ーウェイはこれらの米企業との取引ができなくなる。
ファーウェイは自前の半導体設計会社である海思半導体(ハイシリコン)を擁するほか、
スマホに使う半導体の約5割を自給できているとする。
ただ通信分野で多くの特許を持つクアルコムの半導体などは代替が難しいものもあり、
ファーウェイの一部のスマホ機種の生産は難しくなりそうだ。