小売業者のGameStopが第1四半期の決算報告を行い
まずジョージ・シャーマン社長が以下のような声明を発表した。


「私は4月に、この役職を担って以来さまざまな部分で徹底的な見直しを行い
 我が社の財政の健全化に努めてまいりました。
 我々の今後に影響を与えるであろう課題にも取り組み、また重要な決断もしてきました」


「私達はこうした歩みが状況を変え、将来に向けた基盤を築いていくと信じています。
 現在、当社はこの先を見据えた動きを推進している最中であり、我々のビジネスの中心部分に人材を結集させ
 より良い未来を創るために、規律を守りながら意義深い行動に出ているのです」


もっとも彼の発言とは裏腹に、同社の今期決算の売上高は振るわず
前年比13.3%減の15億ドルに落とせば、純利益も前年同時期の2820万ドルから680万ドルに急減している。
彼らの衰退は既に事業全体への広がりを見せているようだ。


まずハード事業を見ると、任天堂スイッチこそ前年から売上を伸ばしたようだが
PS4とXBOの販売不振に悩まされ、全体では前年比35%減の2億3350万ドルとなっている。
ソフト売り上げも好調とは言い難く、4億4640万ドルで同4.3%減だった。
ハード及びソフトを合わせた中古販売も悪く同20.3%減の3憶9530万ドルだ。


ただコレクター事業は唯一好調だったようで、こちらは前年比10.5%増の1億5730万ドルなら
アクセサリー事業も付属機器の売り上げが堅調に推移し同1%減とほぼ横ばいを保っている。


なおGameStopは重役会議の結果、四半期配当を今回は見送るとの決断もしたらしい。
彼らはこれにより年間で約1億5700万ドルを節約できるとの考えを説明しているが
当然だが株主からの理解が得られず、現時点で同社の株価は12%近く減少し6.90ドルにまで株価を落としていた。
https://www.gamesindustry.biz/articles/2019-06-04-gamestop-quarterlies-show-slumping-sales