同じソニーファーストの話

AAAタイトルは開発者を破壊する。『Uncharted』シリーズの Amy Hennig氏が語る過酷な労働環境
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/amy-hennig-interview-crunch/

ゲーム開発が終盤にさしかかると、プロジェクトチームは締め切りに追われ、徹夜をふくむ長時間労働を連日くりかえす期間が訪れる。
海外ではこれを“Crunch”と呼んでおり、その過酷な労働実態は長く問題視されてきたが、いまでもゲームに限らず広くソフトウェア開発にはつきものとされている。
『Uncharted』シリーズにいたっては、約2年おきに新作をリリースするという窮屈なスケジュールが影響し、常時“Crunch”状態であったという。
「Naughty Dogs時代に勤務時間が週80時間を切ることはなかった。週7日、最低でも1日12時間働き続ける日々が10年間続いたわ。稀に1日2日休みを入れることはあったけどね」。
もちろん、Hennig氏はプロジェクトリーダーであったため他のメンバーよりも業務量は多かったと思われるが、他のメンバーも健康を悪化させ、私生活でも離婚を経験するなど、長時間労働により何かしらを犠牲にするケースは多かったという。

こうした犠牲のともなう労働環境について「ゲーム業界として改善していかなければならないのに、賭け金がつり上がっていく一方で、勝ちようのない軍拡競争をしているようなもの」と語っている。
Naughty DogsのようなAAAゲームを手がけるデベロッパーは最先端の技術を追い続ける必要があるうえ、新作を出すたびにファンの期待度が上がっていくため、前作よりもコンテンツ量を減らすことは許されない。
またシリーズ化が進むほど新しいアイデアは出にくくなり、より長い時間を要するようになる。
そうしたプレッシャーの中で開発者たちは休む暇なく働き、疲弊していく。