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スクエニ絶好調、業界人も驚いた「異例のロングヒットゲーム」の正体

スクウェア・エニックス・HDの株価躍進ぶりは目を見張る。
今年は大発会に2887円をつけてスタートした同社の株価だが、そこからは3000円台へと上昇。8月に入ると上昇ぶりにさらに弾みがつき、ついに4000円の大台を突破。
8月9日には4365円をつけて年初来高値を更新し、年初の株価から約1.5倍にまで躍進しているのだ。
ここへきて株価急伸してきたのは、同社が8月6日に発表した最新決算がきっかけ。財産ネット企業調査部長の藤本誠之氏が言う。
「スクウェア・エニックス・HDが8月6日に発表したのは2020年3月期第1四半期決算。その内容は営業利益が約71億円で、なんと前年同期比約86%増の大幅増益でした。
これは市場予想を30億円程度上回るほどのグッドサプライズだったため、市場関係者から好感されて一気に株価急騰しているかたちです」

スクウェア・エニックス・ホールディングスの絶好調決算を牽引したのがゲーム事業で、ゲームを中心とする「デジタルエンタテインメント事業」だけで前年同期比約20億円の増益という結果になっている。
そうした中、今回業界関係者に驚きをもって受け止められたのはそんなゲーム事業の牽引役がロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーXIV』であったことだ。
「今回の決算でゲーム事業を牽引したのは『ファイナルファンタジーXIV』の課金会員数の増加です。今夏に拡張パッケージを発売するのに先行するかたちで会員数が増加したことで、同事業が想定以上に拡大した」

今回業界関係者たちを驚かせたのは、このゲームが2013年に発売を開始して以来6年が経過している「老舗ゲーム」であるにもかかわらず、異例のロングヒットを続けていることが明らかになったからである。
「サービス開始から約6年が経っているにもかかわらず、なんと今年6月には有料会員数が過去最高を突破したばかりなのです」
つまり、いまだに勢いがとどまらず成長を続けているということ。ゲーム業界はヒットの浮き沈みが激しいことで知られるが、そんな中でも異例の成長曲線を描く「奇跡のゲーム」と化してきたわけだ。