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「ゴーストタウン」
負債が増える一方で、高層マンションが並ぶ新都市はほぼ空っぽ
https://jp.wsj.com/articles/SB12262002481249334633004584293162042411526
中国・内モンゴル自治区のオルドス市康巴什(カンバシ)新区。ゴビ砂漠の真ん中にあるこの新都市の通り沿いには何棟もの高層マンションが立ち並ぶが、どれもほぼ空っぽだ。

 そのうちの一つ、28階建てマンションに今月初め、シュウ・ヨンフェンさん一家が引っ越してきた。マンションの廊下には、わずかに人の気配が感じられる。
ドアの前に三輪車やスリッパ、ピンク色の子どもの靴などを置いている部屋もあるからだ。しかし、ほとんどの部屋は空室で、ドアはビニールのカバーがかかっている。

通りから見える店はどれも空き店舗だ。「この地区にはほとんど人がいない」。ダイニングルームのテーブルでタバコを吸いながらシュウさんは言った。


10年前、オルドス市は豊富な石炭埋蔵量に支えられた中国有数の豊かな都市だった。市当局は不毛な砂漠の地を都市に変えようと、道路などのインフラに多額の投資を行った。
しかし石炭需要の減退で市の年間成長率は2008年以降、3分の2以上低下した。不動産価格も急落し、市の負債は予算の約250%にまで膨らんだ。


借金して建設事業を行うという昔のパターンに逆戻りせず地域経済を活性化するにはどうすればいいか。他のゴーストタウンの多くもまだ答えを見つけていない。

香港大学で都市計画を研究するジョウ・ジャンピン教授によると、ゴーストタウンの中には採算が取れるようになるまでに20年から30年、
あるいは「もしかしたら永遠に」かかるかもしれないところもある。

地元当局の担当者が自分の出世のために大胆な計画を奨励したケースもあったそうだ。当局者の多くは担当が変わるため、長期的な成長の確保は考えていなかったという。