任天堂、そろり始めたスマホ「ガチャ」の本気度

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50556560T01C19A0000000/?n_cid=TPRN0026

任天堂がスマートフォン向けゲームで、「ガチャ」と呼ばれる有料電子くじの本格導入に踏み切った。
9月25日午後5時から配信を始めたスマホゲーム「マリオカート ツアー」は、課金すると特別なキャラクターやカートを一定確率で取得できる。
ガチャの本格導入は任天堂がスマホゲームに本気になった表れと見て取れるが、リスクもはらむ。

今回盛り込んだのが、「ドカン」というガチャ機能。
有料のゲーム内通貨「ルビー」を使うと、レースを有利に運べる能力を持つキャラクターやカートなどが一定確率で取得できる。
スマホゲームではよくある機能だ。任天堂が「マリオ」シリーズなど大型タイトルでガチャを導入するのは初めてだ。

ガチャは以前、ユーザーが特別なアイテムを得るために大金をつぎ込む例が相次ぎ、射幸心をあおるとして社会問題化した。
任天堂もこれまで「子どもたちが安心して遊べるゲームをつくる」と、ガチャの本格導入に慎重だった。そんな任天堂が方針転換したのはなぜか。