実際私もハードは「畑」とか「デパート」とかで例えます。

そうなると、
ハードメーカー、ウハウハじゃん!
って考える人がいるかもなのですが、実はそうでもなかったりします。

その理由は・・・・とにかく「ゲームハード事業」はお金がかかる
この「お金がかかる」部分は本当にいろんな要素が絡みます。

判りやすい例で言えばゲームハードのスペック
PS4登場時、PS4と同等のマシンパワーを持つPCを組み立てようとすると
軽く当時のPS4の価格は超えてました。
そう、損切りしてでも売って、市場を作る(畑を耕す)必要があったのです。
その理由は「沢山の実りある畑」を作る為。
現在のPS市場はやはりそんな市場になってると思います。

もちろん、時が経てば各パーツのコストも下がりますし数年後にはハードだけで
利益が出る(かもしれない)

でも、ハード事業が儲からないのはそれだけではありません。
それがハードを作る「工場」

ハードを組み立てる「工場」だけではありません。
ハードのパーツを作るのも「工場」
そのパーツ一つとっても「今の分だけ作ればいい」訳ではありませんので
とても長い目で見る事業となります。

聞いた話ですが「TVゲームハード」と「家電」は似ているようで全く違う事業と伺った事があります。
「家電」は毎年新しい新製品が出るようにサイクルは1〜2年の製品。
「TVゲーム」も新型が出ますがそれを短く見積もっても2〜5年の製品。

つまり契約する工場もそれだけ長い付き合いになります。
まぁ・・・このあたりは「自社工場」持ってる所が強いのは通りですよね。

他にも沢山の要素がありますが代表的なこの二点だけでもハードが売れるだけでは成り立たない
市場と言うのが判ります。


正直こういった話を聞いてると
やはりTVゲーム業界って「サードメーカー」ありきの世界なんだな、ってのはやはりありますね。

だからハードが売れた!すごい!だけでなく
ハードが売れた!サードソフトも売れてる!まで聞いたら
あぁー、絶好調なんだなー、とw

ハード(本体)はあくまでソフトが売れるための土台作り。
逆ザヤしてでも広げる必要がある。
でも一度ゲームが売れる土台さえ作ってしまえばサードソフトがバンバン参入、
ドンドン売れる、ロイヤリティでハードに費やした資金も回収、プラスに持っていく


そりゃハードメーカーに払うロイヤリティは高価になりますよね。
でも、昔はそのロイヤリティプラス、「ROMの製造費」もかかってたって聞いてますし
条件としてはもっと厳しかったと聞いています。

プレイステーションになってCD-ROMになってから委託製造費は激減したとかなんとか

そういった意味ではプレイステーションはホント、革命的ハードなんでしょうね。
http://www.nariyukigame.com/archives/55948462.html