>とはいえ、はたしてそのような「配達ゲーム」がそもそも面白いのか疑問を抱くかもしれない。
>本作は、それを成り立たせるために、ゲームにおける「移動」を完全に再定義している。
>ゲームにおける移動の見直しこそが、本作の新感覚で白眉の要素のひとつといえる。

>まず何より前提として、本作には「転倒」の概念があることだ。転倒しないことこそが、迅速な配達の鍵となる。
>万が一、転倒してしまうと荷物にダメージを与えてしまうし、地面に荷物を撒き散らしてしまう。
>もちろん敵に追われているときに転倒してしまうと、命取りとなってしまうだろう。……だがゲームはあらゆる手を使ってサムを転倒させようとする。
>そのひとつが「重心」だ。荷物を持ちすぎると、サムは左右どちらかにバランスを崩して転倒に繋がってしまう。
>荷物の総重量によってダッシュできなくなるなど、サムの歩く姿勢にも変化がある。
>さらに「地形の危険度」という概念があり、斜面や岩場、川や雪などの足元がおぼつかない場所がサムの転倒に繋がってくる。
>こういった場所では事前に用意した梯子、ロープを設置して、地形の安全性を高めるのが重要だ。
>多くの荷物を背負いながら、準備もなしに危険な地形を走破しようとするのは、ほとんど無謀といえる。

確かに「新しい」「このようなゲームが古今東西リリースされたことはない」
が、常人なら思いついても避けて作らんよこんな「新しさ」