「A1 Sportbackは年間4000台の国内販売が目標だ」。ドイツ・アウディの日本法人のフィリップ・ノアック社長はこう述べた。
アウディ日本法人は2019年11月1日、8年ぶりに小型ハッチバックの「A1 Sportback」を全面改良したと発表した。
全長4040×全幅1740×全高1435mmといった小型の車両寸法と、400万円未満(ベースグレードは365万円〜)といった輸入車の中では低い価格を武器に、20〜30歳代といった若年層に販売する方針だ。

新型A1のプラットフォームは、ドイツ・フォルクスワーゲンの小型ハッチバック「ポロ」が採用しているMQBがベースだ。
前モデルと比較して、ホイールベースが95mm拡大している

 エンジンは排気量が1.5L(35 TFSI)と、排気量が1L(25 TFSI)の2種類を用意する。
いずれもガソリンで、ポロが搭載しているエンジンと基本ユニットは同じだ。25 TFSIは2020年第2四半期に日本への導入を予定している。
ディーゼルエンジンを搭載したグレードは欧州で設定がないため、日本でもラインアップにはない。

A1は2013年ごろに日本国内で年間5000台を販売したモデルだ。前モデルは若年層を主軸に、
街乗りをイメージした柔らかいデザインだった。新型ではデザインを一新。スポーツ車のイメージを強めた。

 イメージの路線を変更した背景には、若年層以外からの需要が多くあったことが影響しているようだ。
アウディによると、前モデルの場合、若年層だけでなく子育てが終わった40〜50歳代といった世代からも注目を集めたという。

 新型のA1は、前モデルと同様に若年層をメーンターゲットとしながらも、
40〜50歳代の顧客が見ても納得できるように1つ上のクラスを意識した作りとした。新プラットフォームを採用したことで室内空間が広くなったこともあり、
ドイツBMWの「1シリーズ」や同ダイムラーの「メルセデス・ベンツ Aクラス」といった車格が1つ上のクラスを検討する顧客にも注目してもらえると同社は見込む。

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