「プレーヤー=マイユニ」が成立してないって話なんだよ。

例えば一章六月のロナート討伐。
何でロナートを討たないといけないのか、それをなぜ教会が子供たちにやらせるのか、そのあたりの必然性が薄すぎて、プレーヤーがロナートを討つ理由を十分に飲み込めないまま、戦争に参加しないといけない。
これはマイユニ含めた殆どのキャラクターや組織の行動原理がまともに用意されてないから起こること。
この時点でマイユニとプレーヤーにかなり乖離がでる。

それで「これが戦争か……」なんて言われても「あ、いや、たぶん違うと思うよ」としか感じない。
悲壮な展開にはなってない。

部分的に良いと思える点はあっても、全体を通してみると歪なのは、構成のバランスがわるいだけじゃなくて、物語の基礎が出来てないから。

平均点が6の佳作と言われるならまだ理解できるが、最高傑作なんて有り得ない。