その上、女の子は強姦されたあと、酒の瓶の先を性器に差し込まれて痛くて泣き叫んでいた。
日本兵は刀でその子を切り殺した。その後も日本兵はたびたびやってきたが、
私のボロボロになったズボンをずらし、下半身が腫れあがっているのを見て強姦するのを諦めた。
しかし、解らない言葉で怒鳴りながら私を殴ったり蹴ったりした。
父も母も日本兵に殺され、幼い私は身体の痛みを我慢しながら、
独りぼっちで生きていかなくてはならなかった。
物乞いをしてその日の食物を手に入れることがあった。
悲しくて何度も池に飛び込んで死んでしまおうと思った。
ある日池の端で泣いていると、青年がやってきて私に泣いている訳を尋ね慰めてくれた。
彼は早くに両親を亡くしていて、独りぼっちの私の悲しみを理解してくれ何度も食物やお金を分けてくれた。
14歳になった時、私は14歳年上のその人と結婚した。
彼は優しくて、私のおむつまで洗ってくれる人だったが、夫の姉はことごとく私に辛くあたった。
「日本人と寝た女、汚らしい女」と罵り殴られた。
両親を奪われ教育も受けられなかった。
強姦のときの傷がひどく、私はいまだにおむつを離せない身体になり、60年間辛い思いをしてきた。

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