■コロナウイルスとはなにか
コロナウイルスはまさしくコロナ(太陽)のイラストのように、原核から樹状冠幹というトゲトゲが出ている特殊な構造をしている。
いわゆる風邪を引き起こすウイルスで、特殊変貌したものがSARSコロナやMERSコロナ。 


■コロナウイルスの強さ
特徴としてそのトゲトゲがマジックテープのような役割をしていて、物理的に単純な感染力の強さがある。
インフルエンザのように夏のあいだ一部の水鳥を宿主にしなくても生体から生体へと向性できる(一年中風邪をひくのはそのため)。
また、トゲトゲから宿主の生体情報を弱点として読み取り、原核の性質を即変異させることができる(同じウイルスがトリは気道疾患、牛は腸炎を引き起こすのはそのため)。
この性質は種間だけでなく、ヒト個人間それぞれの弱点を狙い撃ちできる(鼻かぜ、せきかぜ、のどかぜはウイルスの種類ではなく個人の弱点の違い)。


■コロナの弱さとインフルエンザの強さ
インフルエンザウイルスの感染力の強さは、原核を被うスポンジ状の特殊なタンパク質が抗体をつくれる点にある。
このタンパク質は、宿主の抗体に抗体をつくることで、抗体反応や薬・ワクチンによる攻撃を抑えられる。
それにより宿主側はその抗体と自分の抗体と見分けがつかなくなって、自己免疫が自己を傷つけはじめることがあり、この症状はサイトカインストームと呼ばれ、インフルエンザの重篤化・死亡はほとんどがこの自己免疫不全によるもの。
この性質のため、人類は今後永久につきあうことになるウイルス。

一方、コロナウイルスはそういった働きを持ち得ないため、薬やワクチンで根絶可能。



■新型コロナウイルス(COVID-19)の特徴
発症すると肺炎、腸炎、腎不全などを引き起こす。
ウイルスに感染しても症状が発現しない無症候性キャリアはマイノリティであるが、この新型コロナは無症候性キャリアの比率が極端に多いことが特徴。
健康な若者をキャリアとして媒介し、子供や老人を狙って重篤な症状を引き起こさせている。


■インフルエンザウイルスよりマシだという主張
発生当初から嘯かれている主張だが、上述のとおりウイルスが違うし、それぞれ厄介なので比較することに意味がない。
しかしアメリカでは一日あたりの死者数が1000人を越え、とうとうインフルエンザの死者数を上回ってしまった。
https://www.usatoday.com/story/news/nation/2020/04/01/coronavirus-kills-1-000-single-day-u-s-double-flu/5100905002/


■新型コロナウイルスのこれから
SARSとMERSと違うその致死性の低さ、無症候性を駆使した世界的な感染拡大のため、各国は封じ込めに失敗してしまった。
コロナウイルスはワクチンや薬剤によって簡単に治療できるが、上述したように季節をとわず宿主を介して年中生きられることから、封じ込めが失敗したこれからは、風邪・インフルエンザと同じく永久に付き合っていかなくてはならない存在になり得る。
正直短い目で見ればそこまで危険視するウイルスではないけど、「老後このウイルスにかかって死ぬ」のが当たり前になる、そんな未来も有りえる。
世界中の研究者が危惧しているのはそこだ。