河村鳴紘 | サブカル専門ライター
5/9(土) 11:04

 世界で1300万本以上を販売し、「あつ森」の愛称で知られる任天堂の人気ゲーム
「あつまれ どうぶつの森」の攻略本が人気です。スポーツ報知の記事によると、
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休業しながら5月7日に営業を再開した
紀伊國屋書店新宿本店では、30分以上前から100人な並び、
買い求めた……とあります。事実、日販のランキングで
「あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド」(KADOKAWA)が総合首位になっています。

 ですが、多くの人は「今さら攻略本が売れるの?」と
思ったのではないでしょうか。その背景について説明したいと思います。

◇ネットに負けた ゲーム攻略本の歴史
 ゲームの攻略本は、かつてミリオン(100万部)以上売れたこともある
メガヒットコンテンツでした。約20年前ですが、「ファイナルファンタジー」
シリーズの攻略本は、あまりの売れ行きぶりに、出版業界で本の奪い合いがあったほどです。

 その攻略本ですが、ネットが普及して、ユーザーが書き込んだり、
第三者が作る(非公認の)攻略情報が即日掲載されるようになってから、
売れ行きが急減します。情報の掲載スピードと価格、バージョンアップも
随時されるのですから、紙の書籍が勝てるはずもありません。
ゲーム会社と出版社にとって、その流れを止める妙案はなく、
ゲーム攻略本はもちろん、攻略情報を随時載せるゲーム雑誌もダメージを受けました。

 ゲーム関連書籍は、ゲームのアイテムコードを付録につけ、
それが人気になったこともありますが、書籍の本質的な価値が上がったわけでは
ありません。ゲーム攻略本といえば、攻略サイトにない裏データの掲載、
イラストなどの資料集的な価値以外は見出しづらくなっていました。


◇攻略サイトの乱立と質低下
      ===== 後略 =====
全文は下記URLで
http://news.yahoo.co.jp/byline/kawamurameikou/20200509-00177700/