横浜市立小学校への襲撃予告事件に絡み県警に誤認逮捕された元少年=当時(19)=の父親(54)が神奈川新聞社の取材に応じた。

捜査・司法当局への強い不信感を表し、「二度と起こさないでほしい」と訴えるとともに、将来的な社会復帰を求める片山被告の姿勢を「非常に甘い」と批判。
一方で「私たちにも人生がある。もう触れたくない。早く忘れたい」と心情を吐露した。

父親は、片山被告の懲役8年の量刑を「適切」とした上で「きっちりと責任を取ってもらいたい」と話す。
片山被告が「社会復帰したい」と話したことを報道で知ったといい、「世の中をなめていて、とても腹が立った」と語気を強めた


悲しいのは、親が息子の無実を疑ってしまったこと−。
元少年の保護観察処分が取り消された2012年10月、父親は弁護士を通じてそんなコメントを寄せていた。

現在、親子の関係に「変化はない」とし、元少年は大学に復学して日常を取り戻しつつあるという。
ただ、「思い出すと本人もつらそう。もう触れたくない」と、心の傷が今も癒えてはいない様子を明かした。