カナダで「童貞テロ」を初訴追──過激化した非モテ男の「インセル」思想とは
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/3-205.php

女性が自分と性交したがらないために「不本意な禁欲」を強いられている。自分が
不幸なのは、女にモテる男や、モテる男になびく女のせいだという身勝手な考えに基づく
犯罪が増加している

カナダで2月に起きた女性刺殺事件に関連して、現地の警察は5月19日、10代の少年を
殺人ではなくテロ容疑で起訴した。少年は、女性蔑視主義者「インセル」の運動の影響で
事件を起こした可能性があると判明したからだ。

インセルとは、「不本意な禁欲主義者(involuntary celibate)」の略で、恋人がいなくて禁欲を
強いられているのは女性のせいだ、と考えるオンライングループの男性を指すことが多い。

人間以下の「チャド」と「ステイシー」

インセル運動は、女性に拒絶されて「不本意な禁欲」を強いられていると考える多くの男性を
引きつけてきた。そして徐々に、自分たちよりも異性とうまく付き合っている人々を憎悪する
考え方を支持するようになっている。

彼らは、性的魅力があって女性とのセックスに不自由しない男性を「チャド」、チャドの魅力に
なびく女性が「ステイシー」と呼んで軽蔑している。チャドとステイシーという2つのステレオタイプに
ついて否定的なコメントをネットに投稿し、女性たちは彼らよりも自分たちに魅力を感じるべき
だと主張している。

女性を意味するインセル用語には「フィーモイド」もある。女性はセックスと権力への欲だけに
駆られる、人間以下の生き物だという意味を込めた言葉だ。

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