ほお(´・ω・`)

コスト上昇につながる液体金属のTIMを採用しても、結果として冷却にかかるトータルコストを「削減できる」(鳳氏)。冷却ファンの回転数も抑えることができるので、騒音を抑制できる。
すなわち、液体金属のTIMの採用は「コストと静音性の面で理にかなっている」(同氏)わけだ。

それでは、他の電子機器でも今後、液体金属のTIMが広がるのか。
それに関しては、「分からない」(鳳氏)と前置きしつつ、「技術者としては廉価版の機器ほど使いたくなる」(同氏)という。ヒートシンクが高価で困っている場合に、液体金属のTIMが威力を発揮するとみる。

例えば、液体金属のTIMが漏れないような密閉構造を採用した。
この構造は、「分解されて見られてしまうと分かってしまうが、特許を取得している。何より、液体金属のTIMの塗り方や自動化といった製造上のノウハウなど、見ただけでは分からないものがたくさんある」(鳳氏)と語る。
例えば、液体金属のTIMは自動機で塗るが、「従来のグリスとは異なる方法」(同氏)だという。今回の液体金属のTIMを実現するに当たり、材料メーカーと協力。既存品を基にカスタマイズを加えたとする。