12月3日。その日は日本中がソワソワしていました。「鬼滅の刃」23巻(最終巻)の発売前日で、書店はどこも
「歴史的な品出し」を控え、良い意味で戦々恐々とし、朝刊五紙に広告が載るという情報も大きな話題に。
コロナ禍で痛む社会の中で、「鬼滅の刃」のあらゆることが明るく勢いのあるニュースとして駆け巡っていました。

私もジャンプ連載中から読んでいて、大好きな作品です。

でもどうしてか、漫画家だからか、「超記録的な売れ方をする大ヒット作品」の話題を家族にされるたびに
「そこまで売れることができていない自分」を引き合いに出されているような気持ちになりました。


どういう時に物を作る人間が作れなくなるのか知っていますか。

「嫉妬」に囚われた時です。