2021年1月1日 15時39分 日刊SPA!

 遊技機メーカー大手のサミーを傘下に持つセガサミーホールディングス(セガサミー)が、グループ全体の1割に
近い650人の希望退職者募集を発表したのは2020年11月のこと。このニュースに対し、「大手メーカーまで
リストラを」と驚いたパチンコ業界関係者は、意外に少なかったというのが正直なところだ。なにしろホールが
厳しい経営にある以上、ホールを商売相手にしているメーカーがそれに追随するのは至極当然のことであろう。


 余暇活動における統計的資料として業界関係者が指針としているレジャー白書の数字によると、2019年度の
パチンコ・パチスロ参加人口、いわゆるファン人口は約890万人と史上最低を更新。ただ日常的にホールの
様子を見ている人にとっては想定内であり、2013年度の970万人という1000万人の大台を割った時ほどの
インパクトはなかったといわざるを得ない。また警察白書によるとホール軒数も2019年には9639軒と1万軒の
大台を割ってしまったが、こちらも想定内であり、半ば業界全体にあきらめムードが蔓延している状況だ。