Nintendo Switchを展開する任天堂と、Xbox Series Xを展開するMicrosoftは据え置き型ゲーム機市場において
ライバル関係にあります。しかし、そのMicrosoftが20年前にライバルである任天堂の買収を検討し、お互いの
関係者による話し合いまで開かれていたことが関係者の証言により明らかになりました。

Xboxの事業開発責任者だったボブ・マクブリーン氏が任天堂と会合を行っています。この会合の中で、Microsoftは
「任天堂のタイトルをプレイするためのハードウェア」を開発する合弁事業を任天堂側に提案したものの、却下
されたそうです。

マクブリーン氏は「ソニーのPlayStationと比べると、任天堂のハードウェアはクソでした。そこで考えたのが、
『マリオなどのゲーム開発はあなた方(任天堂)がはるかに優れています。なので、ハードウェアの開発は私たち
(Microsoft)に任せてくれないだろうか?』という提案でした。ただし、この提案はうまくいきませんでした」と
語っています。

当時のMicrosoftが買収を検討したのは任天堂だけではありません。Xboxのビジネスが軌道に乗ったのち、
Microsoftはコナミやエレクトロニック・アーツ、スクウェア、ミッドウェイゲームズといった複数のゲーム企業の
買収を検討したそうです。エレクトロニック・アーツの場合は同社が買収提案を辞退しており、スクウェアの
場合は買収額が低すぎたとのことで、どの提案も最終的に失敗に終わっています。

Microsoftが任天堂の買収を検討していた2000年から2001年にかけての時期、任天堂はすでにNINTENDO64を
リリースしており、まもなくニンテンドーゲームキューブを発売するというタイミングにありました。しかし、
NINTENDO64とニンテンドーゲームキューブのどちらのゲーム機もスーパーファミコンと比べるとはるかに
少ない販売台数であったため、「もしもMicrosoftが任天堂を買収していたとしたら、マスターチーフが
マリオカートに登場していた可能性があります」と、海外ゲームメディアのKotakuは妄想を膨らませています。
https://gigazine.net/news/20210107-microsoft-try-buy-nintendo/