糸井
 おそらく、宮本さんがゲームをつくるときには、
 商品だったり、作品だったり、
 あるは趣味に近いものだったり、
 いろんな段階があると思うんだけど。

宮本
 自分の立場が、いろいろと。

糸井
 そうそう。で、宮本さんの場合、
 やっぱりいちばん大きいのは、
 「商品をつくってるんだ」っていう、
 おとっつぁんっぽい自負だと思うんですよ。

宮本
 はい(笑)。

糸井
 その「商品をつくってる」という意識って、
 じつはいちばんクリエイティブを鍛えると思うんです。
 つまり、「好きなようにやってごらん」
 って言われて、自由につくり続けてるものって、
 やっぱり、ダレちゃうんですよ。


岩田
 「制約はクリエイティブの母」なんですよね。

糸井
 そういうことです。