えー、つい先日のことなんですが私の古くからの友人である、仮にAちゃんとしておきましょうか
Aちゃん家で久しぶりに家飲みをやろうかということで彼の家に行きました
ああでもないこうでもないなんて取り留めもない話をしていると時間があっという間に過ぎてすっかり遅くなりました
「今晩は泊っていきなよ」そういう彼に甘えることにして客間に泊めてもらうことにしました

暖かい布団でうつらーうつらーしていると何か話し声のようなものが聞こえてくる
最初は気のせいだと思ってたんですがようく耳を澄ませるとやっぱり数人が何かを囁いている
あれーおかしいなーいやだなーと思って布団をかぶっているとドンドンその声が大きくなって自分の耳のすぐ近くで喋り出したんだ
「ラチェクラサイコー!!」「メタスコア高得点!!」「この神ゲーが遊べないやつらはかわいそう(笑)」
数人が叫ぶように唸るようにそういう意味不明の言葉を繰り返すんだ

私はとりあえず布団の中で念仏を繰り返し唱えながら彼らが消え去るのを待ってました
そうこうしているうちにすっかりと売り上げが出てその途端その声はスーッとどこかに消えていきました
先程までの喧騒が嘘みたいに辺りが静寂に包まれていました
翌朝Aちゃんに訊ねてみても彼らの正体は不明のままでした
彼らは一体何だったんでしょうかねえ