http://www.ace-sec.co.jp/daily/analyst/210805r6758.pdf

アクティブユーザーの減少が顕著に

主力のゲーム&ネットワークサービス事業が前年のコロナ禍による巣ごもり消費の反動で同 2%
増収の 6158 億円、同 33%営業減益の 833 億円と落ち込んだ。
PS5 の売上台数は 230 万台と、エース経済研究所の予想を下回った。ただ、会社側は想定通り
としているので、一部を船便などに切り替えた可能性があると見ている。PS5 ハードは依然として入
手が困難だが、会社側の説明では半導体不足の現況では、期初計画以上の増産はやはり難しいようである。

その一方で、前回も指摘したが、北米以外では依然としてコロナ禍の影響が見て取れる状況に
あるにも関わらず、PSN のアクティブユーザーが、この半年で 1000 万人も減少した(下図参照)。
通常、最初期にはゲームソフトを買うユーザーからハードを購入する傾向があるので、発売から一
貫してアクティブユーザーが減るのは不思議な現象である。また、フルプライスゲームの販売本数
も前年の 9140 万本から大幅減少した。昨年ほど厳しいロックダウンがなかったためであるが、やは
りハード販売に、ソフトウェアは連動していないように見える。会社側は、この現象の理由を不明とし
ているが、エース経済研究所では、これは品薄による希少性の増加が需要を生み出していると考
えていること、さらに PS5 は、ストレージの拡張が難しく、ゲームを買いにくいことがあるためと見ている。