アクティビジョンブリザード社がオーバーウォッチ2とディアブロ4の二作品を
当初の予定より遅らせ、さらに発売日未定にすると発表した。

「私達は来年もブリザード社から相当な量のコンテンツを配信する計画を立てているが
 この2つのゲームについては発売日時を延期する決断をした」とは同社の声明。
その上で、ここ数か月取り沙汰された同社の企業体質批判を起因とする人事の変更及び
それが開発チームに与えた影響が延期の理由だと説明していた。

これはどういうことか具体的に上げてみよう。
まずディアブロ4はディレクターとリードデザイナーが今夏に会社を退職してしまった。
さらにオーバーウォッチ2もプロデューサーが9月に去っている。彼らの混乱の大いなる理由はここにあるようだ。
ただ同社は
「開発により多くの時間をかけたことで、来年ブリザードから発売されるものは彼らの潜在能力を
 完璧な形で発揮したものとなるだろう」
とも述べており、一定以上の期待感を保とうともしていた。

上記二作品はいずれも2019年に発表されたソフトで、発売日に対する明確な宣言は行われていなかったものの
まもなくファンのもとに登場するのではないかという期待感を背負っていた。
だが広範囲に及ぶ性的嫌がらせ、性差別訴訟とそれに伴う経営陣の再編、さらにコロナに伴う開発の難航が合わさってしまうと
当初の予定を遅らせざるを得なかったようである。
なおコロナに関していえば、同社以外にも様々な企業で制作に悪影響を与えており現在のゲーム業界では発売延期が相次いてでいる。

またセクハラ訴訟に直面する以前からブリザード社は人材流出に苦しんでいた。
第一作目のオーバーウォッチのディレクターを担い、シリーズの生みの親であるジェフ・カプランは
それ以前に退職していれば
本日、彼らは現在2の共同ディレクターを担っているジェン・オニールとブリザード社全体のテクニカルディレクターを務めていた
エイミー・ダナムの辞職を発表しているのだ。
オニールに至っては就任からわずか半年足らずで退職しており制作の混乱が伺える。

もっともアクティビジョンブリザード社はオーバーウォッチ2の「アーリービルド」版を
来春開幕するオーバーウォッチリーグ第5シーズンで使用するとも告知しており、強気な姿勢を崩してはいないが。
https://kotaku.com/overwatch-2-and-diablo-4-delayed-into-2023-1847985130