2023年に発売が予定されているゲーム『ストリートファイター6』をめぐって、議論が勃発。ルークが「挑発」を行う動画が公開されたのだが、あまりに格闘ゲームプレイヤーに刺さる行為だったためか、本気で不快感を露わにする人が現れてしまった。

◇リュウの「波動拳」を馬鹿にする挑発

キャラクターの挑発行為は、「ストリートファイター」に限らず、どの格闘ゲームにも大体実装されている。特定のコマンドを入力すると、キャラクターに備わったモーションやセリフが放たれるというものだが、期待の新作「ストリートファイター6」にもしっかり存在するようだ。

しかし、今回物議を醸してしまったルークの挑発は、「ストリートファイター」シリーズの象徴・リュウの「波動拳」を馬鹿にするものだった。映像ではリュウと対峙したルークが、波動拳の動きを真似しながら、気の抜けた声で「はどぅーけん。はどぅーけん」と連呼。ゲーム内の挑発とはいえど、声優の演技力も相まって、本当にカチンときてしまうほどのウザさだ。

ちなみにこの挑発をしているルークは、『ストリートファイターV チャンピオンエディション』で初めて登場した次世代ファイター。そして「ストリートファイター6」では、リュウではなくルークが主人公であるとも噂されている。

◇お行儀の悪い挑発が「スト6」の象徴?

格闘ゲームのレジェンドファイター・リュウを馬鹿にするような挑発に、SNSなどでは《シンプルに不快》《ルークに対して何の感情もなかったがこれで一気に嫌いになった》《こんな小学生みたいな挑発する主人公嫌だよ…》《これが新世代の主人公ですか…。きっついわ》《挑発は昔からあったけど、コレは感じ悪いな》といった声が。ルークに主人公説が出ていることも相まって、受け入れられない人も多いようだ。

さらには、《これが良いものと捉える人間が多いから実装するんだろうけど、だからeスポーツっていつまで経っても掃き溜めの集まりって印象が拭えないんだろうな》などと本気で批判する人も。さまざまなオンラインゲームで問題視されている“煽り行為”を、公式が肯定するような挑発なのではないか…と指摘されている。

とはいえ、トレイラー映像を見る限り、「ストリートファイター6」はシリーズの根幹である“ストリートファイト”がテーマになっている印象。ルークのお行儀が悪い挑発は、その象徴とも捉えられるだろう。

『ストリートファイターV』は、時代の流れにそったスポーツ的な雰囲気を大事にしていたが、結局それで格闘ゲームが復権したかと言われれば微妙なところ。ならばいっそのこと“悪い遊び”だった頃に立ち返った方が、面白い作品ができるかもしれない。「eスポーツ」などという言葉遊びを鼻で笑う作品になっていることを祈るばかりだ。

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