『戦場のフーガ』開発を開始したのに機材が1台もない。発売直前なのに価格未定? サイバーコネクトツーが痛感した開発とパブリッシングの違い
https://s.famitsu.com/news/202208/24273237.html

 続いては“発売事件パート”と題された出来事。この後を読めばこのタイトルにも納得せざるを得ないほどのトラブル祭りだ。

最初に事件が起きたのは2021年7月29日、つまり『戦場のフーガ』の発売日当日。これは本サイトでも取り上げているが、PS4/PS5版の価格表記に謝りがあり、一時的に販売が停止となったのだ。

サイバーコネクトツーは、まずはユーザーに状況を伝えなくては、と急いでツイッターにて価格表記の誤りに関するお詫びと販売停止のお知らせを発信。迅速な対応ではあったものの、プラットフォーマーに連絡を入れていなかったため(事情を汲んでもらったとは言え)規約違反にあたるとの注意を受けることになったそうだ。

 そもそもの話としてなぜ価格が間違っていたかについては、通常は小売価格を入力するプラットフォームが多いものの、一部には例外もあったこと、そして事前にドキュメントを読まずに進行してしまったことが原因として挙げられた。

販売価格を決定した当時を振り返ると、役員会では企画が通ってビジネスプランを立てた段階で価格が決まっていたと思われていたが、じつのところ値段が決定していないと発覚したのは2021年7月7日。発売までわずか3週間といったタイミングだ。

 営業日のことも考えると残り3日で決めなければいけない、というなかなかにすさまじい状況になっていたという。

 もちろんまったく準備をしていなかったわけではないが、準備段階で決めた価格で問題ないのかという疑問も湧き、急遽10本近いタイトルの値段を調べて価格を決めていったという。

 何とか円、ドル、ユーロでの販売価格は決定したものの、時間はもはや限界を迎えていた。そこでそのほかの地域の販売価格については、プラットフォーマーの機能として用意されている自動計算を使用。ドルを基にして価格を算出したそうだ。

 自動計算はとにかくスピードが出るのが魅力だが、一方でプラットフォーム間でのバラつきが出てしまうという問題もあった。そういったバタバタのなかで発売に至った結果、販売価格が違うという事件が起きてしまったようだ。

 しかし事件はこれで終わらず、発売から2ヵ月後に今度は“500円事件”と題されたトラブルが発生する。アルゼンチンとトルコで、異様に安い価格で販売されてしまっていたのだ。



エピソードがガイジすぎる(´・ω・`)