今作は原点回帰の王道ファンタジー路線に加え、FFシリーズのMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)「ファイナルファンタジー14」を成功に導いた吉田直樹プロデューサーが手掛けるということもあり、ファンの間でも期待値が非常に高かったように感じます。私も非常に楽しみにしていたので、事前にダウンロードを済ませ、発売日になったと同時にプレーを開始しました。そして、すぐに感じました。「これは神ゲーだ……」と。
 冒頭からFFを代表する存在「召喚獣」のバトル。大迫力の映像美に目を奪われます。大怪獣が好きな方はワクワクすること間違いなし。
 そしてなによりストーリーが面白い。とにかく面白い。2時間ほどプレーした頃には、私は泣きじゃくりながら闘っていました。プレーして早々、ここまで感情を揺さぶられるストーリーに仕上がっているとは思いもせず、まだ序盤ではありますが、これから続きをプレーするのが楽しみで仕方ありません。
今作は「復讐(ふくしゅう)の物語」。ここまで血生臭く泥臭いFFはとても新鮮です。血しぶきも容赦なく飛ぶので、レーティング(対象年齢)も17歳以上の「CERO:D」となっています。ややアダルトなシーンもあったりと大人向けなストーリー。こんなに本格ダークファンタジーを見せてくれて、ありがとうスクエニ! ありがとう吉田プロデューサー!
 2023年は、誰もが「ゼルダのティアキンがゲーム・オブ・ザ・イヤーでしょう」と思っているかもしれませんし、私もそう思っていましたが、ストーリーに命をかけたFF16の仕上がりには、「物語のゲーム」が三度の飯より好きな私にとってはドストライク。遊ぶ楽しさを感じさせてくれるゼルダか、物語で魅するFF16か。はたまた、アメリカのベセスダ・ソフトワークスが9月に発売する、とんでもない目玉タイトル「スターフィールド」か。
 この3作品は必ずゲーム・オブ・ザ・イヤーの候補としてノミネートされると思います。この勝負どうなるでしょうか。年末のゲームアワードが楽しみです。
 

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