CMでもおなじみのビックモーター。買取台数6年連続ナンバー1、売上高7000億円を誇る大企業です。

そのビッグモーターをめぐり、明らかになったのが、“保険金の水増し請求”。

修理のために持ち込まれた車にわざと傷をつけ、損保会社3社に対し、自動車保険の保険金を、不正に水増し請求していたのです。

調査報告書によると、ビッグモーターでは、車体をドライバーでひっかいたり、サンドペーパーでこすったりして、修理が必要な傷をつけていたといいます。

時には、靴下にゴルフボールを入れ、振り回し、“雹”が降ったような痕をつけることも…

こうした手口で、顧客から修理を依頼された車に傷をつけ、修理費をつり上げ、損保会社に水増し請求していました。

ビッグモーターの元社員は、不正請求の手口は、ほかにもあると証言します。

ビッグモーター元社員
「修理する車のコーティングという作業工程があるが、そのコーティングをしていないけれど、保険会社にはそれをしたということで、費用を請求するというのは聞いたことがある」

さらに、ホームページに掲載されている動画には…

「リサイクルパーツを積極的に活用してコストを削減」

中古部品を使うことで、他社より修理費用が安くなるとうたっています。

一方で、損保会社に対しては、中古部品で修理したにもかかわらず、新しい部品を使ったとして、請求していたケースもあったといいます。

客に対しても…

ビッグモーター元社員
「『中古のパーツを使っても良いか?』と聞いて、『新品を使って』と言うお客さんにも、リサイクルパーツを使うことがあった。『リサイクルパーツは使っていないよね?』って聞かれたことは何回かあったけれど、大変申し訳ないけど『はい』と言っていった」

こうした不正は、全国30以上の工場で行われていたとみられます。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/613167?display=1